Adobe Lens Profile Downloader

α55用に常用できるレンズを買おうと思い、焦点距離的に僕のニーズをほぼ満たしていて、画質的にも評判の良いこれを選んだ。

・DT 16-105mm F3.5-5.6 (SAL16105)

さっそくテストしてみたところ、予想通りに、焦点距離的にも画質的にもほとんど不満がなかった。けどひとつ問題があった。Adobe Lightroomにレンズ補正プロファイルが登録されていなかったのだ。
レンズ補正は僕がLightroomを使用する大きな理由の一つである。それぞれのレンズであらかじめ歪曲や色収差などを実測した、補正プロファイルがソフトに付属していて、適用することによってかなり劇的な改善をするのだ。
特に色収差を補正すると、レンズと被写体によっては、カラーバランスからして大変化することがある。以前使用していたLumix LX1などがそうだった。
現在の音楽で、ボーカルに音程補正をしていないと違和感を感じてしまうのと同じように、もはやレンズ補正なしには違和感を感じてしまう。高価なレンズならば補正の必要はないのかもしれないが、僕が使っているものはそうではない。
プロファイルが登録されていないのは困ってしまったが、考えてみればRAW現像プリセットは、有志が自作のものを配布しているではないか? ではレンズ補正プロファイルも同様なのでは? と推測しググってみたところ、まさしくそのとおりであった。

・アドビ・プロダクトマネージャーに聞く「Lightroom 3」の今とこれから

――「レンズ補正」のプロファイルについて詳しくお聞かせください。

 レンズ補正プロファイルを調達するには、3つのやり方があります。
(中略)
 3つめは、ユーザーがご自身で作成いただく方法です。ターゲットを撮影することでプロファイルを作成できる「Lens Profile Creator」という無料のユーティリティーを、Adobe Labsに用意しています。

 Lens Profile Creatorを使用することで、大昔に販売が終了したような古いレンズであっても、レンズプロファイルを作成することができます。また、作成したレンズプロファイルをアドビに送信する機能も備えており、アップロードしたプロファイルは「Lens Profile Downloader」で入手できます。

さてこれがProfile CreatorとDownloaderのあるページ。日本語版はない。
http://labs.adobe.com/downloads/lensprofile_creator.html
段取りとしては、まずDownloaderを入手して、SAL16105のプロファイルが公開されているか探し、無ければ自分でつくろうと考えた。

  1. "By downloading the software listed below"の左のチェックボックスを入れる
  2. "Download the Lens Profile Downloader (AIR, 1.0 MB)"をクリック
  3. DownloaderはAdobe AIRが必須であるので、インストールする必要がある。

http://get.adobe.com/jp/air/
インストールしていなければ、ここからダウンロード。

さてDownloaderをインストール。いちおうProgram FilesのAdobeディレクトリに入れた。
起動してからは、

  1. 最上部のバーで、メーカー、ボディを選択する
  2. 一覧表の中から目的のレンズを選択する
  3. プロファイルはRAW現像用とJpeg加工用の二種類がある。一覧表の"Type"列で判断する
  4. 右側の"INFORMATION"の中の"DOWNLOAD"をクリックすると、自動的にインストールされる
  5. Lightroomを再起動すると、プロファイルが選べるようになっている

このような段取りとなる。
ところでProfile Creatorのほうは、マニュアルを読んだがあまりにも作成条件が厳しくて、断念してしまった。プロファイルを作ってくれた人に感謝。でも純正でぜひ追加してほしい。