蝉の渓谷〜霊泉寺温泉

4月末、ツーリング中に転倒して、長野県の病院で治療を受けて松葉杖を借りて電車で帰宅した。特に貸し出し期限は設けられずに「不要になったら宅配便などで返却してください」とのことだった。この長い代物、どうやって送ればいいんだろう?エアパッキンで包むとかでいいのか? などと考えていたが、なんのことはない。もう車は普通に運転できるのだから、ドライブついでに返却しに行く事にした。
画像はクリックするとはてなfotolifeで大きいものが開きます。写真下部の緯度・経度をクリックすると撮影地の地図も見られます。

国道299から塩ノ沢峠方面に向かう。バイクでツーリングを始めた99年ころには、この峠はトンネルが開通していなかった。普段のツーリングでは早く目的地に行きたいので、ついついトンネルを使ってしまうのだが、今回は久しぶりに峠道を進む。



群馬県の南牧村(なんもくむら)ルートで長野に向かう。南牧川沿いに、妙に開放的な雰囲気の廃墟が一般住宅に入り交じっていて、独特な雰囲気がある。なぜか昔からこのルートが好きだ。

いままで立ち寄ったことのなかった「蝉の渓谷」に行ってみた。


こじんまりとした落ち着いた渓谷だ。一休みするにはちょうどいい位置にあった。ここって紅葉も見られるところだったとは知らなかった。


時間に余裕があるので、国道を通らず、わざわざ県道482経由で、病院がある長和町まで向かう。

病院は日曜だが受付はしている。無事に松葉杖を返却して、今回のミッションはこれで終了。


本当はバイクに乗りたいので、せめてバイク気分を味わおうと思い、車はエアコンは使わず窓全開で運転していた。おかげでだいぶ汗をかいてしまった。地図を見て、近くの霊泉寺温泉に行く事にした。

寂れた温泉街で好みな雰囲気だ。立ち寄り温泉が営業していたが、せっかくだからと共同浴場に入る。


休憩場などがなく、脱衣場や洗い場などが非常に簡素な、いわゆる共同浴場スタイルだ。微かに硫黄の香りがする。
狭い風呂に3人ほどいるのでちょっと居心地悪く、割とすぐに出てしまった。周囲の寂れた温泉街を見て回った。うっかりデジカメを車の中に置きっぱなしにしてしまった。自分好みの雰囲気だったので惜しい。仕方なくしょぼい携帯のカメラで撮影する。
特にこの、ホラー物のサウンドノベルに出てきそうな、霊泉寺温泉診療所は印象的だった。


どうも廃墟っぽいのだが、検索すると病院検索系サイトでヒットする。診療時間などの記載もないし、やはり廃墟なのかな。

このあたりで宿泊先の長野に向かうことにした。