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日本沈没 / 一色登希彦

現在スピリッツで連載中の「日本沈没」、最初のころは、現代SF風味がうまい感じで付加されていて面白く読んでいたのだが、小野寺が次第にスーパーマン化するにつれて、読むのが辛くなってきてしまった。日常が非日常に突然に裏返っていく過程であった連載…

鈴が鳴る / 夢路行

本棚の整理中、夢路行の「鈴が鳴る」を10年位ぶりに読み返した。買った当時、20代の頃は、物語の舞台になっている島の「島な感じ」に魅せられて単行本で買ってみたものの、あまりにキレイすぎる人物たち(主に男子生徒)や、悪意や誤解の気配が見えないハー…

ダイヤのA・おおきく振りかぶって

最近は週刊少年マガジンも立ち読みですますことが多くなっていたので、不覚にも最近まで読み飛ばしてしまっていた。滝川クリステル、じゃなくて、滝川クリス先輩が活躍しだす回をたまたま読み、クリス先輩カッコイイじゃんと感心してちゃんと読むようになっ…

山羊の羊の駱駝の / 大島弓子

昨日「謎が謎のままである」ことについてちらっと書いたのだが、それで思い出したのが80年代後半の大島弓子の漫画だ。特に「山羊の羊の駱駝の」とか「ダリアの帯」とか。なんでこの登場人物は唐突にこのような発想をしてしまうのだろうとか、どうしてこの物…

カラスヤサトシ単行本発売

以前にも紹介した、いまアフタヌーンで一番面白い漫画家であるカラスヤサトシの単行本が満を持して発売されたので、さっそく買ってきた。カラスヤサトシ (アフタヌーンKC)作者: カラスヤサトシ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/08/23メディア: コミック…

ヤングアニマルの「デトロイト・メタル・シティ」が面白すぎる

ほんとは僕にとっての最上級の褒め言葉「くだらなすぎる」と書きたかったのだけど、ほんとに批判していると思われたら嫌なので断念。いやコレ、もう最高にくだらなすぎで素晴らしいです。最近は漫画を読んでいても、例えば吉田戦車の「フロマンガ」で、おっ…

ナッちゃんのボルト外し(ネタバレ)

スーパージャンプに連載中の「ナッちゃん」は、単行本を買おうというほどではないけど、毎号楽しみにしている漫画だ。難問を発想の逆転によって、与えられた条件内で、できるだけシンプルにローコストに解決しようというテーマにはたいへん共感できる。ナッ…

カラスヤ氏のヤンマガ出張

電車の中でヤンマガを読んでいたところ、ページ一面にどデカく、僕の大好きなカラスヤサトシが登場していて、思わず噴きだしてしまった。 いつもはアフタヌーンの、あのちっちゃいサイズの4コマで登場するカラスヤ氏が(最近は拡大版もあるが)、「ヤンマガ…

鉄子の旅

IKKIという月刊漫画誌に連載中の漫画なのだ。その漫画誌、存在は知っていたのだけど、立ち読みできる状態で本屋で置かれていたことが無かった(ような気がする)ので、いままで買ったことは無かった。本屋でなんとなく立ち読みしはじめたところ、時を忘れて…

漫画がアニメ化されるということ

いつもより早く帰宅してテレビをつけたら「ハチミツとクローバー」のアニメのオープニングがちょうど始まっていた。たいへん好きな漫画だし、アニメ化されたのはもちろん知っていたのだけど、特にわざわざタイマー録画してまで見ようとは思っていなかった。…

吉田戦車の古代人感覚

以前に「ユリイカ」「害虫」という2本の映画について日常がいつのまにやら非日常に侵食され、非日常があたかも日常であるかのように現れる不思議な感覚が魅力と書いたのだが、どうもこの感覚には他にも覚えがある。なんだったっけなーと思っていたのだが、…

見上げてごらん / 草葉道輝

サッカーにほとんど興味の無い僕さえも夢中にさせたサッカー漫画「ファンタジスタ」の作者の新連載だ。今度のテーマはテニスなのだ。 ここが公式サイトって扱いになるのかな? この漫画、今週で第6話目なんだが、6話まで話が進んだにしては、どうもまだい…

Big hearts / 林明輝

以前にも書いたことがあるボクシング漫画「Big Hearts」の3巻が出ていたので買ってきた。Big hearts 3―ジョーのいない時代に生まれて (モーニングKC)作者: 林明輝出版社/メーカー: 講談社発売日: 2004/12/21メディア: コミック購入: 3人 クリック: 28回この…

リンガフランカ / 滝沢麻耶

昨年アフタヌーンに連載されていた漫画が単行本になったので買ってきた。好き、とかお気に入り、とかとはちょっと違って、妙に印象に残ってしまう漫画で、連載中は次の号が出るまでの1ヶ月間に、4、5回ほども読み返していたものだった。単行本の帯にはボ…

ゴルゴ13の光学迷彩

前回と今回のゴルゴ13は光学迷彩スーツを着た部隊とのバトルという内容だった。 あんまり詳しくない話題なのだが、検索してみると現在ではプロジェクターでスーツに背後の風景を映写するという、全く実用性のない方法でしか実現されていないっぽかった。 こ…

ハチミツとクローバー「雨の終わる場所を見た」 その2

以前に10月号の「ハチミツとクローバー」が素晴らしかったという話題を書いていたのだが、実はどうやら、この回には誤植があったそうのだ! しかも、まさしく僕が「漫画史上に残る名シーン」と書いていたところだ。というわけで、集英社に、訂正されたページ…

ハチミツとクローバー 「雨の終わる場所を見た」

今月号のハチミツとクローバーでは、とうとう竹本が日本最北端の地・宗谷岬に達したのだけど、これがまた僕の中では漫画史上に残る名シーンだ。画・構成・ネーム、すべて素晴らしい。 神がかっていると言ってもいいくらいだ。 中でも特に宗谷岬に達する直前…

ハチミツとクローバー / 羽海野チカ

ハチミツとクローバー 6 (クイーンズコミックス)作者: 羽海野チカ出版社/メーカー: 集英社発売日: 2004/05/19メディア: ペーパーバック購入: 4人 クリック: 28回この商品を含むブログ (291件) を見る作者の公式サイトはこちら。 当初はCUTiE COMIC誌(宝島社…

DEATH NOTE /大場つぐみ・小畑健

週刊少年ジャンプ連載の漫画。現在単行本で2巻まで読んだところ。 ジャンプ系とは僕は相性が悪くて、週刊少年ジャンプはもう10数年ろくに読んでいなかったのだけど、惜しいことをした。これは面白い。DEATH NOTE (2) (ジャンプ・コミックス)作者: 小畑健,…

天才料理少年 味の助

明日は朝9時からミーティングなので、しかたなく会社に泊まりなのだ。早いところ寝ないと大変だ。 しかしいつも寝ているのは4時くらいなので、ちっとも眠くならない。そこで普段は3/4くらい、読み飛ばしている週刊少年マガジンをちゃんと読んでみる。 うー…

茄子 アンダルシアの夏

これは昨日の「キャシャーン」とは異なり、黒田硫黄の原作はすでに読んでいて、しかもとても好きな漫画だ。茄子 (1) (アフタヌーンKC (272))作者: 黒田硫黄出版社/メーカー: 講談社発売日: 2001/07メディア: コミック購入: 1人 クリック: 57回この商品を含む…